「ライブコマース市場への参入を検討している」「日本でのライブコマースの成功事例を知りたい」こういった方が多いのではないでしょうか?現在、日本ではライブコマースが注目を集めています。使い方次第で売上アップに繋がっている企業も多くなっています。参入を検討している場合は成功事例を知れば、どのような戦略を立てるべきか見通しが立つでしょう。
そこで本記事では日本でのライブコマースの成功事例を11例紹介します。複数の業界における成功事例を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。合わせて日本でライブコマースが注目集めている理由や成功するためのポイントも解説します。日本でのライブコマースの成功事例が気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
日本でライブコマースが注目を集める背景
まずは日本でライブコマースが注目を集めている背景を解説します。理由は以下の3点です。
コロナ禍を経てライフスタイルが変化したことから
ライブ配信が盛り上がっていることから
日本のEC市場が伸びていることから
このように時代の変化とともにライブコマースへの注目度が増しています。それぞれの内容を詳しく確認していきましょう。
コロナ禍を経てライフスタイルが変化したことから
コロナ禍によって生活様式が一変しました。外出の機会が減り、時間をかけてショッピングを楽しむ時間が以前に比べて減少しています。そのため、時間をかけずに間違いのない商品を選びたいというニーズが高まっています。そのニーズに応えるべく、外出せずに短い時間でおすすめ商品を紹介してくれるライブコマースが注目を集めました。
コロナが落ち着いた現在においても、一度根付いた習慣は変わらず、オンラインショッピングを利用することが日常的になっています。インフルエンサーやショップ店員のおすすめ商品の使用感やサイズ感を自宅から体感できるライブコマースは、新しい生活様式のニーズにマッチした販売手法と言えるでしょう。
ライブ配信が盛り上がっていることから
商品の販売に限らず、YouTuberやインフルエンサーによるライブ配信が盛り上がりを見せています。数多くのSNSなどのプラットフォームで簡単にライブ配信ができる技術が整ってきたことが要因のひとつです。ライブ配信の魅力はリアルタイムで好きなタレントやインフルエンサーとコミュニケーションが取れることです。
そんな盛り上がりを見せるライブ配信が商品やサービスの販売機会として注目されています。リアルタイムというライブ感やその時だけの特典など、ライブ配信ならではの販売手法を取り入れられるからです。注目を集め始めたライブ配信は今後さらに市場が伸び、ライブコマース市場にも大きな追い風となることが予想されています。
日本のEC市場が伸びていることから
インターネット環境やスマホの普及によって、大手通販サイトやECサイトでの買い物がいつでも気軽にできるようになりました。ECサイトの運営者とユーザーの双方にとって利用しやすいシステムやツールが登場したことで、ネット通販の土壌が整ったことが要因のひとつです。
そのような状況の中、ネット通販の利用に対する抵抗感がなくなり、ライブコマースでの商品購入にも抵抗感がなくなってきています。ライブコマースはネット通販という形態ながら、実際に店舗で買い物をしている感覚を得られるので、ユーザーにとって抵抗感がありません。これまで ECサイトを利用していなかった層にまでアプローチできることが、ライブコマース市場が伸びている要因と言えるでしょう。
日本でのライブコマースの成功事例11選
ここからは、日本でのライブコマースの成功事例を紹介します。全部で11例紹介するので、気になる業界や参考にできそうな事例を探してみてください。
三越伊勢丹
三越伊勢丹は2018年という早い段階でライブコマースを導入しています。その中でも大きな成功をおさめた事例が「三越イタリア展2021」です。このイベントでは、有名イタリアンレストランのシェフがゲスト配信者として登場し、電子レンジなどで加熱するだけで食べられる食品を紹介しました。
司会者が試食をして感想を述べ、それに対してシェフが解説するという構成が好評で反響を呼びました。コロナ禍の最中だったので、自宅で本格的なイタリアンを食べたいというニーズとライブ配信による解説が成功をおさめた要因と言えるでしょう。
資生堂
資生堂は、ライブコマースが盛り上がっている中国の顧客を対象として成功をしました。その後、日本国内で配信をスタートしています。ビューティーコンサルタントが化粧品の特徴や効果的な使い方を解説する配信が好評です。
視聴者はリアルタイムのチャットで質問ができ、百貨店などの資生堂店舗で行われているカウンセリングに近い接客を受けることができます。実店舗でのショッピングに近い感覚と、その場で購入できる手軽さが成功の要因です。まさにライブコマースのお手本のような事例と言えます。
ファンケル
ファンケルのライブコマースの特徴は商品の販売ではなく、視聴者とのコミュニケーションを第一に考えられた内容です。毛穴ケアやダイエットなどの多くの人が抱える悩みを解決できるコンテンツを作ることで、視聴者の確保に成功しました。
そこから販売機会を逃さないために、ライブ配信中だけの限定価格やセールを行い、購入を促すことによって売上アップに繋がっています。このような、視聴者の確保から販売への導線はライブコマースを成功させる上で必要不可欠です。
ヤーマン
美顔器を取り扱うヤーマンは、本場中国でライブコマースを成功させたノウハウを日本でも活かして成功しています。商品の特徴や使い方はもちろんのこと、著名な美容家やメイクアップアーティストが出演したメイクアップショーやプレゼント企画などが好評です。これらはライブコマース市場の競争が激化している中国で業績を伸ばす方法として取り入れられています。
また、週3回更新というほかと比べ物にならない頻度で更新することで、視聴者の数を確保しています。掴んだ視聴者が簡単に購入できるように、ワンクリックで商品購入ページに飛べるユーザービリティも成功の秘訣です。
ユニクロ
ユニクロはUNIQLO LIVE STATIONという専用のプラットフォームで配信を行っています。アプリやオンラインストアなどから視聴可能です。これまでの累計視聴者数は1000万人を突破してます。ユニクロがライブコマースで成功した理由は、商品の紹介だけでなく、視聴者の悩みや疑問に回答して、その悩みを解決する商品を提案したことです。
身長や骨格、肌の色に合わせたカラー診断など、プロの目で視聴者が抱える洋服に関する悩みを解決しました。画面の前にいるたった1人の悩みを解決するための提案をすることで、結果的に多くの人の悩みを解決でき、商品販売につながっています。
H&M
H&Mは2021年に行った子供服のライブ配信で成功しています。有名なインフルエンサーが実際に購入している商品を紹介しましたが、その数の多さが特徴的です。次々に商品を紹介しつつ視聴者からの質問に応えるテンポの良さが好評でした。気になる商品があった場合、視聴者はワンクリックで商品購入ページへ飛べることで、購入までにかかるストレスを最小限にとどめたことも成功した要因のひとつです。
ABC-MART
ABCマートの成功事例は、人気インフルエンサーが渋谷の実店舗から行ったライブ配信です。インフルエンサーを起用したことで、ABCマートの既存ユーザー以外の顧客層を開拓できました。靴のイメージが強いABCマートですが、洋服やグッズなどを紹介することで、イメージの一新にもつながっています。
既存ユーザー以外の顧客層を取り入れたい場合は、インフルエンサーやタレントなど有名人を起用することが成功の秘訣と言えます。
ベイクルーズ
複数のファッションブランドを展開するベイクルーズもライブコマースで成功している企業のひとつです。通販で洋服を購入する際のサイズ感への不安を解消することを目的としてライブ配信を行っています。商品を紹介するベイクルーズスタッフの身長を表示することで、わかりやすくサイズ感を表現しました。
また、セール初日にライブ配信を行うことで、実店舗やECサイトへの誘導にも成功しています。サイズ感の不安を解消して、セールという購入の機会を与えることが成功した要因です。
SHIPS
ファッションブランドのSHIPSは自社製品だけでなく、他社の商品とのコーディネート例の紹介が好評です。さまざまなアイテムとの組み合わせを紹介することで、すでにそのアイテムを持っている視聴者への訴求ができます。
プラットフォームはYouTubeやInstagramなど馴染み深いものを採用したことで気軽に視聴することができます。また、タレントやインフルエンサーではなく、店舗スタッフを起用したことで、実店舗での買い物をイメージしやすいことも成功した要因のひとつです。
コジマ
ペットショップのコジマでは、ドッグトレーナーによるペットのしつけ方法の配信で成功しています。視聴者からのコメントによる悩みに対して、解決方法を伝え、さらにおすすめの商品を紹介します。また、その場でしつけ教室の予約ができる工夫をすることで、EC利用と店舗への送客の両方に成功しています。
阪神タイガース公式オンラインショップ T-SHOP
阪神タイガースのオンラインショップのライブ配信では元選手が配信者として登場します。元選手による球団の詳しい現状の解説や最新情報、グッズ紹介などが好評です。配信スケジュールを固定することで、ファンの生活の一部に浸透させることに成功しました。アーカイブ配信も行われているので、気になる方はチェックしてみましょう。
ライブコマースを成功させる4つのポイント
成功事例を参考にして、ライブコマース市場に参入してみたくなった方が多いかと思います。ここでは、実際にライブコマースを成功に導く4つのポイントを紹介します。
ブランドイメージとマッチした配信者を選定する
視聴者とのコミュニケーションを大切にする
購買意欲を上げる仕掛けを作る
ライブ配信動画のアーカイブを残す
これら4点を意識して配信内容を企画することが成功への近道です。それぞれの内容を確認していきましょう。
ブランドイメージとマッチした配信者を選定する
企業のブランドイメージにマッチした配信者を選ぶことが成功の秘訣です。配信者の選定によって視聴者の数が増減します。しかし、人気のインフルエンサーを起用して視聴者が増えても、ブランドのイメージとマッチしていなければ、売上アップが見込めない可能性があります。また、イメージダウンにつながることもあるので、配信者の選定を重要項目として扱いましょう。
また、ライブ配信の目的に合わせて配信者を選定することも重要です。これまで取り込めていなかった新たな顧客層の獲得を目指す場合はインフルエンサーを起用しましょう。インフルエンサーのファンがライブ配信を視聴することで、企業の商品やサービスに興味や関心を抱くでしょう。ただし、ブランドイメージとマッチしている配信者を選ばなければ効果は期待できません。
自社製品の使い方やメリット、悩みの解決を目的とする場合は自社のスタッフや販売員、専門家を配信者として起用することがおすすめです。
視聴者とのコミュニケーションを大切にする
ライブ配信ならではの双方向型のコミュニケーションを意識しましょう。せっかくのライブ配信なのに、一方的な解説や商品の紹介だけではメリットを活かしきれません。視聴者からのコメントに合わせて柔軟に流れを変えていくことが重要です。そうすることによって視聴者のニーズに応えられます。
また、コメントに応えることで、視聴者は配信者に好感を持ちます。企業や配信者のファンとなってもらうことで、次回以降の配信も視聴してくれる固定客を確保できるでしょう。
購買意欲を上げる仕掛けを作る
ライブ配信において視聴者数は重要な指数ですが、売上を上げることを忘れてはいけません。売上がないと継続して配信を行えないからです。そのために、購買意欲を上げる仕掛けを準備しましょう。
例えば、ファンケルのように動画視聴時間だけの限定セールを行えば、今だけのお得感を演出できます。また、視聴している動画の画面から商品購入ページへの導線をスムーズにすることで、視聴者がためらう前に商品を購入してくれるでしょう。売上を上げて継続してライブ配信を行うことで、さらに視聴者が増え、結果的にさらなる売上アップが期待できます。
ライブ配信動画のアーカイブを残す
ライブ配信といえば、リアルタイムで視聴することがほとんどかと思われています。しかし、実際はリアルタイムで視聴できるユーザーだけがターゲットではありません。アーカイブを残すことで、リアルタイムで視聴できないユーザーにもアプローチすることが可能です。
また、アーカイブを残す前に動画を編集すれば、クオリティを上げられます。効果音や字幕などを入れることで、購買意欲を高められるでしょう。リアルタイムで視聴していたユーザーがもう1度じっくりと動画を見直すことで、検討していた商品を購入することも期待できます。
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ライブ配信をしてみたい方もライブ配信を活用して販路を広げたい方もぜひUNILIVEの利用を検討してください。
日本でのライブコマースの成功事例を参考にしよう
ライブコマースは日本でも注目を集めている販売手法です。今回紹介した成功事例以外にも、ライブコマースで成功している企業は多くあります。
コロナ禍を経た今では、EC利用は当たり前となっており、ライブコマースでの商品購入は一般化することが予測されています。今もなお成長を続けているライブコマース市場への参入を検討をしている場合は、ライバル企業が少ない今がチャンスです。ぜひ紹介した成功事例から学びを得て、ライブコマースで売上アップをはかりましょう。
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